【第二楽章:麻生は全て】
さきちゃんが予約しててくれたカラオケボックスに行く途中、これまたさきちゃんが予約してくれてたケーキを受け取りに。
オフ会で梁太郎と麻生のバースデーを祝おう!と、なまえプレート付きでケーキを頼んでたのだ。
梁太郎は25日、麻生は(8月)6日。
これ以上ないってタイミングだもん。
「予約してた……」「少々お待ちください」ってことは、やっぱり確認させられるんだね。
どう考えても男の名前なのに、引取りに来たのは女5人という不思議なバースデーケーキを!
予約の電話で「まさき」「りょう」「たろう」と間違えられそうになったプレートを!
ロウソクはいかがしますか?と訊かれ、慌てたさきちゃんが「じゃあ赤2本、白2本」と目出度い組み合わせにしたロウソク付きのケーキを!
……なんというか羞恥プレイ。
少々のはずが結構待たされたから、そのあいだ小声で会話。
「これさ、店員さんが(乙女ゲー&愛好会の存在を)知ってたら、バレバレだね」
「今日オフやるって書いてるしね」
「○○さんですか? なんて訊かれたらどうする」
「泣く」
「サクランボの茎を口の中で結んでるときって、ハムスターみたいになるよね」
「亀甲縛りは無理だけど、方結びくらいなら」
詳しい会話は忘れたけど、まぁ大体こんな事を。
「お待たせしましたー! こちらで宜しいですか?」
「……はい」
微妙に店員さんと目を合わせられない5人。ケーキ凝視。
うわぁ、おいしそーーーー!(プレイ続行中)
このときはまだ、照れがあったんだ。
またトコトコ移動してカラオケボックスへ。
「すいませーん。まだ開店時間じゃ」
「待ちます!」
ここでも一番乗りの5人。
ロビーに入れて貰い、開店準備に忙しい店員さんへ無言の圧力。
常に攻めの姿勢を崩さない。
店内に溢れるイイ匂いを嗅いだりしながら雑談してた時、あーりんが何気なく言った言葉に鋭く反応したのは……。
樹里ちゃんとあたし。
「縛りが……」
「「縛りっ!?」」
(初対面で、会ってからまだ2時間もたってないのに、このシンクロ率)
ここで猫百匹ワンポイント講座 『お腹の部分が六角形になるのが、亀甲縛りだよ!』
「違う! 金縛りの方!」
いやん、あーりんったら。そんなに照れなくても……ってゴメン!ほんとに金縛りの方だったのね。
麻生ならいろんな意味で卒倒しちゃう話題だったよ。ガクブル。
部屋の準備が出来たというので、エレベーターに向かう途中。壁に貼ってあったポスターが笑えた。
『オフ会応援宣言』
応援されちゃってるよ、あたしたち!さすが乙女の聖地:池袋!
じゃあ、いっちょ張り切ってイキますかー!
「あたし、グレープフルーツハイッ!」
みんな頼むのはハイッハイッハイハイハイッ!
ちなみにこの時の時間、午後1時。
でもそんなの関係ねぇっ! でもそんなの関係ねぇっ!
飲み放題2時間プランだから、作戦ガンガン行こうぜ。
さきちゃんが持参してくれたフルキス祥慶祭2006とコルダ星奏学院祭のDVD流そうよ!
まずは祥慶祭から〜♪
あれ? 画面切り替えるボタンは……っと。
あったあった、いぇ〜いメニュー画面でたー!
「いま飲み物来たらヤバいねー」
「ははははー」
「(コンコン)失礼しまー」
チェンジ!!
だから、このときはまだ照れがあったんだって。
もうドンドン料理も運んでもらうことにして(しまいにゃ飲み物もピッチャーやデキャンタで頼んでた)あーりん作の素敵プレートを飾る。
このプレートがまた……最高!
土浦と麻生の間に参加者の名前が挟まれてるのよ。んぎゃー!身悶える!
おもわず、同じ属性のさきちゃんと太ももについてアツく語る。
あ、料理はサラダとピザとパスタでした。
志津佳さんがサラダを取り分けてくれて、キュンとしちゃったのはヒミツだ。でもバラす。
この時だけじゃなくて、志津佳さんは本当に細やかな気遣いをしてくださる方でした。
ロビーにあったおしぼりを人数分持とうとしてくれたり。
雰囲気が“お嬢”なの。
「お腹の部分が菱形になるのが菱縄縛りだよ」なんて言ってる『歩くセクハラ』猫百匹とはきっとDNAレベルで違うの。
紅白のロウソクに火をつけて、梁太郎&麻生ハッピーバースデー!!
(何故か一個だけ半分に切られていた苺)
もう一つ頼んでた抹茶のティラミスも、バースデーケーキも美味しかった〜。
で、祥慶祭DVDを見ながら喋る!飲む!食べる!
あれ? ここはカラオケボックス。ノンノン気にしない。
はじめは店員さんが来るたびに速攻チェンジしてたDVD画面も、もう気にならない!
話題はフルキスの私服のアイタタタ加減になったんだけど(笑)
「とっくりは無いよなぁ、とっくりは」
「ジッパーって」
「しかもアノ襟」
「あの下のセーターには“K”って編みこまれてるんだよ」
「だから絶対にジッパー下げないんだ!」
「KIMIKOブランドだったりして」
「カシミア製で、やたらと高いんだよ」
「でも“K”」
言いたい放題である。
愛ゆえに、なんです!
「制服も……ねぇ」
「あれの正式名称モップでいいんだよね」
ほんと愛ゆえに、なんです!
折りしもDVDでは一哉の中の人が熱唱してた。
髪型といい、衣装といい……少年がチョコレート工場に招待される映画に出てくる人にそっくりだ。
「チャーリー!!」
それ以来、一哉の愛称はチャーリー。
チャーリーは少年の名前で、本当はウィリー=ウォンカって名前なのは、もはやどうでもいい。
あの、ほんとに愛あればこそなんで、怒らないでください。
対して、麻生の私服は。
普通に売ってそう、さすが麻生! だから麻生のTシャツだけ販売されてるんだね!
緑髪愛好会のオフ会だから、麻生至上主義なんです。
「Q. 麻生とは何か」と問われたら「A. すべて」と答えるのが正解なんです。
これ、テストに出るから。
そしてずっと麻生絡みで会話。
「この時の髪色、なんか違うよね。緑じゃない!!」
「このシーン、ゲームでも使って欲しかった」
「麻生ー!」
「麻生ーーーーーー!!」
とにかく麻生まみれ。
「松川さんが麻生を嫌ってるのは昔の自分を見てるみたいだからだよ」
という志津佳さんの見解、大賛成。
同属嫌悪って言葉がピッタリ。
時間とお酒は進み、お次は星奏学院祭DVD
ペンライトを強く激しく振りながらCRESCENDOを熱唱する。
振り付けも完璧!
「伊藤さんが土浦にしか見えない」と腰砕けのさきちゃんは、かわいかった〜。
そのうち白い眼鏡を見るだけで、トキメクね?
なんだかんだと熱く語ってたら、もう2時間が過ぎようとしてた。
「1曲くらい歌っとく?」
そうだった、ここはカラオケボックスだった。
曲はもちろん『薔薇ラビリンス』
全員でペンライトを振り回しながら大合唱!
カラオケ機械に「薔薇ラビリンスを再生中」と文字が流れるのをムービー撮る。
いい記念じゃ。
ちょうど歌い終わった時に退室のお時間です。
あーりんがボソッと
「カラオケでペンライト振るの癖になりそうー」
と言っていたのを聞き逃さなかったよ。
You! これからもやっちゃいなYo!
もう、箸が転がってもオカシイ自称乙女ズは、会計に向かおうとして隣の部屋から聞こえてきた『翼をください』に猛烈に反応する。
「なんで?なんで?飛びたい気分なわけ?」
「合唱コンクールの練習?」
隣の人が、何故その曲を熱唱していたのかはわからないけど
一つハッキリしてるのは……お隣さんに
『5人で熱唱してた薔薇ラビも聴こえていたハズ』
という事実。
あのアァッとかハァッとか吐息全開の歌を、だ。
その点に誰も触れなかったのは、どうしてかな? お姫さま……ふふ。
この文章の何倍も濃かったけど、猫百匹の記憶力と諸々の事情により、こんな感じで勘弁して。
→ 【第三楽章:聖地巡礼】